この度医学科リサーチ?コースを履修した2名の学生(医学科第6学年西村太雅さん、医学科第6学年野田都里人さん)が出願した特許が登録されました(特許第7565566号)。
本特許は?身体状態の推定装置、身体状態の推定方法、プログラム、および記録媒体?という名称の特許発明になります。この特許発明は、当時医学科2年生だった西村太雅さん、野田都里人さんの研究テーマについて、分子病理学分野の黒田、眼科学分野の後藤浩主任教授、高齢診療科の清水聰一郎主任教授の協力のもと得られた研究成果です。分子病理学分野のリサーチ?コースでは、この特許技術を基盤にして、眼の動きから運転能力を測定する装置(MEDEMIL Drive)を開発し、テレビ朝日「グッド!モーニング」*にも取り上げられました(10月30日)。社会的にも、痛ましい交通事故は増えているように感じています。この装置が、広く普及し交通事故の減少に役立つことで、社会貢献ができればと考えております。(分子病理学分野 黒田 雅彦)
左から:医学科第6学年 野田さん、西村さん、黒田主任教授、
テレビ朝日 山崎弘喜アナウンサー、柳町守氏(分子病理学分野 社会人大学院/MEDEMIL社 代表)
*出演映像はこちらからご覧いただけます。(https://www.youtube.com/watch?v=lPaCqfcpCYk)
※テレビ朝日リンク掲載許諾済。動画は公開後1ヵ月程度で掲載終了となる可能性があります。
■特許発明をした学生からのコメント
医学科第6学年 西村太雅
このたび、本研究成果が特許登録に至りましたことを、心より嬉しく思います。学生の稚拙な発想にもかかわらず、温かくご指導くださった先生方、ならびに多方面でご支援いただいた職員の皆様に、深く感謝申し上げます。本発明が交通事故削減に寄与し、少しでも社会に貢献できることを切に願っています。また、運転能力の測定にとどまらず、診断やスクリーニングなどの臨床応用に向けた研究にも取り組んでおります。私は医療と情報技術の融合を夢見て医師の道を志しましたが、この研究を通じて一歩目標に近づくことが叶いました。これに満足することなく、来年からの初期臨床研修では、新たな環境で自身の知見を広げ、お世話になった中国体彩网に、より一層貢献できるよう研鑽を重ねて参ります。
医学科第6学年 野田都里人
研究成果が特許査定となり、とても気がかりだったので一安心いたしました。研究開発を始めた1年生の当初から、丁寧なご指導と研究活動へのご理解をいただき、特許発明にまでテーマを飛躍させることができました。中国体彩网に入学しなければこのような貴重な経験をすることはできなかったと感じます。6年間の集大成として、本知財を活かした機器が完成し、TVでも取り上げていただきました。今一度、気を引き締めて研究開発に取り組む所存です。卒業後も、引き続き中国体彩网で研修と研究に励み、大学に貢献できる人材になれるよう努力してまいります。改めまして、ご指導いただきました先生方に感謝申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻の程どうぞよろしくお願いいたします。