2026/01/07
法人?大学

新年のご挨拶 理事長 林 由起子/学長 宮澤 啓介

創立110周年を迎え中期計画「中国体彩网 GOALs for 2030」がスタート

理事長 林 由起子

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 謹んで新春のお慶びを申し上げますとともに、年頭のご挨拶を申し上げます

 令和7年7月、改正私立学校法(令和7年4月施行)のもとで新たな役員体制が発足し、本学の将来を見据えながらの課題の抽出と運営の強化を図っているところです。本学は今年、創立110周年を迎えます。そして新たに「中国体彩网 GOALs for 2030」が走り出します。この中期計画は、建学の精神「自主自学」と校是「正義?友愛?奉仕」に基づき、「患者とともに歩む医療人を育てる よりよい未来に向けて医学?看護学と医療の発展に尽力し地域や世界の健康と福祉の向上に貢献する」という本学のミッションを掲げ、明確性?統合性?定量性を重視することで、教育?研究?診療?管理運営の各領域における目標の達成状況を可視化した計画となっています。今後は、この中期計画に沿って大学全体の持続的な成長と社会的使命の実現に向けた着実な歩みを図っていくことになりますが、同時に職員一人ひとりの活動指針としていただきたいと思います。

 ここ数年、急激な社会情勢の変化の中で医療界全体は厳しい状況に据え置かれ、特に診療のみならず、研究?教育にも注力すべき医科大学にとっては、医師の働き方改革のもとで、その機能を十分に発揮することが極めて困難となっておりました。令和7年度の補正予算や今年の診療報酬改定によってこの窮状が少しでも緩和され、前に進む希望を持てればと思っております。引き続き高い倫理観のもとで患者安全を第一に、着実に特定機能病院として、また地域の基幹病院として、発展?充実させてまいります。

 本学は、「THE 日本大学ランキング2025」の分野別ランキング「教育リソース」で、2回連続で私立大学1位を獲得する、という高い評価をいただきました。また地域と密に連携した医学教育の推進は、多方面から注目が集まっています。人間力と協働力、探究心と問題解決力を重視する教育を通じて、医療人の育成に努めていきたいと考えています。また、沖縄県立中部病院との包括連携協定に続き、今後、国立研究開発法人産業技術総合研究所や国立医薬品食品衛生研究所との連携大学院協定(予定)や、女子美術大学との包括連携協定(予定)など新たな連携を通じて人事交流を図り教育?研究体制の基盤強化、大学院教育の一層の充実に努めてまいります。

 遅れていた西新宿キャンパスの共同ビル(仮称)は、ようやく年明けに着工いたします。新宿キャンパス、八王子医療センターの施設整備についても、厳しい財政状況を鑑みながら「将来構想統括会議」において慎重に検討してまいります。

 歴史と伝統を重んじつつ、変化の時代を自在に駆け抜けるしなやかさを大切に充実した1年となるよう努めてまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

「医学教育の最高峰」への着実な歩みを

学長 宮澤 啓介

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 皆様におかれましては、健やかな新年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。

 日頃より、本学の教育?研究?診療、そして大学運営のあらゆる現場において、それぞれの専門性と責任のもとでご尽力いただいていることに、学長として深く感謝申し上げます。

 学長を拝命して一年数か月が経過いたしました。この間、私は大学機能の原点である「教育」を常に大学運営の中心に据え、皆様とともに教育改革を進めてまいりました。改革は決してトップダウンで押し付けられるものではありません。各部門?各教室、そして教員?医療職?事務職を含む一人ひとりが、自律的にPDCAサイクルを回し、現場から改善を積み重ねることで、大学は確実に前進します。そのような学内文化を育むことを、私は学長として最も大切にしてきました。また、自律的な向上を目指すその姿勢は、学生たちの模範となると信じます。

 私が就任以来掲げてきた「医学教育の最高峰」とは、ランキングや数値で容易に示されるものではありません。どこの大学よりも学生たちを大切にし、教育を最優先に位置づけ、教職員一人ひとりが「この大学で教育に携わり、この大学を共につくっている」という実感と誇りを持てること――この三つが揃ったとき、本学の教育は自ずと最高峰に到達すると考えています。学生たちが主体的に創立に関わったという独自の建学の歴史を有する本学には、教育を尊び、挑戦を続ける精神が今なお脈々と息づいています。

 超高齢社会の進展や先行き不透明な国際情勢の中で、医療人に求められるのは、専門知識や技術にとどまりません。弱い立場にある人の声に耳を傾け、利他の精神をもって行動できる人間力こそが、これからの医療を支える礎です。その人間力を育む教育は、教室や病棟、実習先、研究室、事務部門を含む、すべての現場における教職員の皆様の日々の関わりの中で育まれています。献身的に患者に寄り添う医師や看護師、医療の未来を切り拓く研究者、そして学びに真摯に向き合う学生たちは、社会の大切な財産であり、明日への希望です。私たち誰もが、その成長を支える役割を担っています。

 昨年度は、沖縄県立中部病院との包括連携協定の締結や、長期滞在型臨床実習(LIC)の導入による参加型臨床実習の充実を図るとともに、大学院教育の高度化、研究支援体制の強化など、次世代につながる多様な教育改革を、皆様とともに着実に進めることができました。また、人間教育にも注力し、ベスト?プロフェッショナリズム賞を創設いたしました。これは、学業のみならず人間力を重視する本学の姿勢を、学生たちに明確に示す大学からの強いメッセージでもあります。教育を誇りとする文化が、着実に本学に根づきつつあることを実感しております。

 新たな「中期計画2030」のもと、これからも教育を大学運営の揺るぎない中核に据え、皆様と対話を重ねながら、本学ならではの「医学教育の最高峰」を築き続けてまいります。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

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