
2025年11月19日に開催された医学科教授会において、宮澤啓介学長より医学科第5学年の中嶋友莉奈さんに「学長賞」が授与されました。
これは、中嶋さんが細胞内の分子の混雑状態をリアルタイムで測定できる新しい蛍光センサーに関する英文原著論文を筆頭著者として発表したことを表彰するもので、発表論文は国際誌「The Journal of Biochemistry」に掲載され、雑誌の表紙も飾りました(掲載論文はこちら)。
なお、中嶋さんは、第3学年から自由な学び系科目の「リサーチ?コース」を履修しています。
■受賞論文タイトル
FRET-based biosensor moxCRONOS enables quantitative monitoring of macromolecular crowding in organelles and protein aggregates
(FRETに基づく分子センサーmoxCRONOSは細胞内小器官内および蛋白凝集体の分子混雑度の定量的な観察を可能にする)
■教室主任コメント(薬理学分野 金蔵孝介 主任教授)
「基礎研究がしたいです」と尋ねて来られた中嶋さんに「世界の誰もまだ見たことない事をやってみよう」と提案し、「是非やりたいです!」と答えてくれてから2年半。実習やテストに追われながらも継続して研究室に顔を出してコツコツと研究を進め、4年時の自主研究でまとまって時間が取れた時に一気に研究が進みました。「継続は力なり」を身をもって示して頂き、最後はしっかりとした原著論文としてまとめて雑誌の表紙を飾ることができ、本当に素晴らしいです。今後Reaserch-mindを備えたPhysician Scientistとして世界で活躍することを期待しています。
■受賞者コメント(医学科第5学年 中嶋友莉奈さん)
この度、学長賞をいただけたこと大変嬉しく思います。薬理学分野の先生方には、日頃から親身になってご指導いただき、実習中も時間を見つけて研究に励むことができました。2年生の頃から研究室に通い始め、3年生からはリサーチ?コースを履修して薬理学分野に所属しながら、ご指導いただいた金蔵先生のもとで研究を進められたことを、大変嬉しく、また誇りに思っております。研究を通して得た知識や考え方を、今後の学びや臨床に活かし、より良い医師となれるよう一層努力してまいります。これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
