2023年11月10日(金)に、大学病院小児科?思春期科高橋英城助教、渡邉駿臨床研究医、中野英太郎臨床研究医、同シミュレーションセンター冷水育助教およびスタッフ並びに救命救急センター上杉泰隆助教の協力のもと、東京都の暁星高等学校2年生12名が来訪し、受け入れを実施しました。
同校では、総合的な探求の時間の一環として「職業体験実習」を実施しており、企業や大学、病院、官公庁等での見学、体験を行うことで、職業観を養い、将来の進路選択の一助とすることを目標としています。今回、医師に興味がある生徒さんが本学への訪問を希望され、医療体験学習と講義を行いました。
当日は、西新宿キャンパスの教育研究棟(自主自学館)にあるシミュレーションセンターで行いました。はじめに冷水先生と上杉先生の指導のもと、高機能シミュレータを使い、実際に心音や脈拍確認、応急処置方法等を学ぶ医療体験学習を行いました。
その後、暁星高等学校の卒業生でもある高橋先生、渡邉先生、中野先生から「医師という職業について、医師になるために今何をすべきか」と題した講義を行い、生徒たちからの事前質問にも回答し、医師という職業について学びを深めました。
■体験学習担当:上杉泰隆先生からのコメント
今回参加された方々は将来の進路として医学部を考えている方ばかりであり、「困っている人を助けたい」という全ての医療従事者の原点となる強い気持ちを持ち、とても高いモチベーションで実習に参加されていました。実習では、心肺蘇生法の中でも、特に乳幼児?小児に対する心肺蘇生法を体験していただきました。成人の心肺蘇生法を体験した方は何名かいらっしゃいましたが、乳幼児?小児は初めてという方ばかりで、最初は人形の小ささにもとても驚き、力加減などにも四苦八苦している様子でした。ですが、全てを吸収しようと真摯に取り組み、最後には全員が完璧にマスターすることができました。暁星学園は一つのキャンパスに幼稚園から高校まで、幅広い年齢層の方が通園?通学されていると伺ったので、早速明日から身近な方々に手を差し伸べられるよう行動して欲しいと思っています。今回の経験をもとに、皆さんが今後も様々な事に意欲を持って取り組み、活躍していくことを願っています。
■講義担当:高橋英城先生からのコメント
当日は、ずらっと昔みたことのある7つボタンの学ラン姿の生徒が並んでおり、懐かしくもあり、ついこの間のような気持ちもあり、色々な感情が溢れました。暁星高等学校の生徒を前に教鞭をとる日が来ることは想像もしておりませんでしたので、高橋、渡邉先生、中野先生3人とも、とてもうれしい気持ちで臨めたことと思います。生徒達ははじめ私たちの語りに少し緊張した趣きでしたが、話を深めていくにつれ、同じ暁星だと認識してくれたのか、色々質問をしてくれました。その内容はこれから医療を目指す者として、頼もしく思えるような内容だったり、切実な内容であったり、学生の思いが感じとれ可愛らしく思いました。また本学においても、職場訪問の試みは暁星高等学校からの入学の増加が期待され、良い試みと感じました。中国体彩网病院の医師として、一緒に働けることを楽しみにしております。
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