2023年度より、医学科第2学年の必修科目として「3大学協働授業」が導入されました。これは、東京薬科大学、工学院大学との多職種協働PBL(Project Based Learning)として行われるもので、9月7日(木)にオリエンテーションが行われました。
本学は、2010年9月に、東京薬科大学、工学院大学と医学?薬学?工学の連携による教育?研究活動の推進に向け「医薬工3大学連携」を締結しています。
オリエンテーションに先立ち、本授業の責任者である医学教育学分野の三苫博主任教授から本授業の狙いなどが話され、その後、医学教育学分野の五十嵐涼子助教から、詳しい授業の流れや評価方法などが説明されました。
本授業は「デジタルのお薬(*1)を発案しよう!」と題し、医学関連知識や工学系知識?技術を融合して、「医療の解決策」を協働して考え、議論を通して、背景の異なる学生間で協働して、意見をまとめ、成果物を作成していくものです。
実際には、3大学混合のグループ(*2)に分かれ、高齢社会、生活習慣病、新興感染症の医療的?社会的な課題の解決のためのデジタル?セラピューテクス(*3)の企画書(スライド10枚程度)を作製します。
*1:予防、診断、治療、健康をサポートできるもの:「高血圧患者の自己管理アプリ」、「健康維持?増進のアプリ」
*2:1グループ6~7名:本学医学科2年生+東京薬科大学2年生<ゼミの学生>+工学院大学3年生<希望者>
*3:Digital Therapeutics:DTx。デジタル技術で疾病の予防、診断?治療などを支援または実施するソフトウェア
グループワークは、「oVice」というバーチャル空間でコミュニケーションができるツールを利用するため、学生たちはoViceに登録して、バーチャル空間で自分のアバターを近くのアバターに近づけて、話しかけてみるなど、シミュレーションも行われました。
その後、学生は、グループワークまでに、オンデマンドで必要な知識を各自学習し、個人案を作成して提出し、10月21日(土)には「oVice」を利用してグループで集まり、成果物(企画書、動画)の完成に向け、グループワークが行われました。
「oVice」内には、クローズドな空間で話し合いができる会議室が設けられ、学生たちは自宅にいながら、バーチャル空間でグループごとに集まり、各自の企画を持ち寄ってディスカッションを重ね、企画をまとめあげていきました。