2023年10月19日(木)に、腎臓内科学分野 竹口文博兼任准教授、大学病院シミュレーションセンター冷水育助教およびスタッフの協力のもと、徳島県の鳴門教育大学附属中学校2年生8名が来訪し、受け入れを実施しました。
同校では、修学旅行中の自主研修の一環として、生徒が希望する職場に訪問しています。今回、医師を目指す生徒さんが本学への訪問を希望され、講義と体験学習を通して、医師についての理解を深めました。
当日は、西新宿キャンパスの教育研究棟(自主自学館)にあるシミュレーションセンターで行いました。はじめに生徒からの事前質問に回答する形で、竹口先生から「医師という職業について」と題した講義を行いました。続いて冷水先生の指導のもと、高機能シミュレータを用いて医療体験学習を行い、実際に心音や瞳孔を確認したり、AEDを使った応急処置を体験したりと実践的に学びました。
<参加した生徒からのコメント>
伺ったお話の中で特に印象に残っていることは、医者は常に勉強をしなければならないということです。今まで僕は学んだ知識をもとに診断するものだと思っていましたが、毎日のように勉強をしなければならないことにとても驚きました。僕も立派な医者になれるよう勉強を頑張っていきたいと思いました。
■講義担当:竹口文博先生からのコメント
今回の講義では、医師という職業についてご案内しました。日々勉強で大変な職業であることは確かですが、高いハードルは飛びがいがあります。
医師として接する患者さんの社会的背景は様々ですので、視野狭窄にならないように、医療に限られない幅広い経験も大切です。中学生の今だからこそできるやりたいことと、やるべきことを思う存分やってください。
医師を必要とする分野は山ほどあり、世の中がどう変化しても、健康で長生きすることへの需要がなくなることはありません。
人生とは単純に、時間のことです。みなさんには人生がたっぷりあります。5年後は本学に入学され、将来、人間の専門家として活躍されることを楽しみにしています。
■体験学習担当:冷水育先生からのコメント
医療体験学習では、まず、自分の脈を触れていただき、正常な脈の確認をします。次に、高機能シミュレータで、身体の各部で脈が触れること、正常な脈と異常な脈を実際に触れてもらって違いを確認します。この最初のセッションだけで学生さんたちは、感嘆の声を上げて喜んでいました。そして、呼吸音もシミュレータでいろいろな状況を再現して聴取してもらったところ、実際に、小児喘息だった方もおり興味深く聴診していました。
心肺蘇生の体験では、チームを組んで楽しそうにかつ熱心に胸骨圧迫やAEDの操作に取り組んでおりました。学生さんの素直さと、熱心な様子にシミュレーションセンタースタッフもよい刺激をいただきました。ありがとうございました。
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