2023年7月8日、本学細胞生理学分野の横山詩子主任教授が、日本小児循環器学会より「高尾賞」を受賞されました。
この賞は、小児循環器医学の発展に多大な功績を残された元日本小児循環器学会理事長、故 高尾篤良 東京女子医科大学名誉教授を追悼記念するとともに、小児循環器医学の発展に顕著な功績があり、今後もこの分野で継続的に中心的な役割を果たすことが期待できる研究者を選定し、顕彰することを目的として平成23年に設立されました。
動脈管の胎児期の開存と出生後の速やかな閉鎖は、出生後の循環適応に必須です。動脈管の閉鎖に関わる新たな分子機序を明らかにし、発達循環生理研究分野を開拓したとして、米国新生児生理学の教科書(Fetal and neonatal physiology 6th edition, Elsevier)に新たな知見として記載されました。動脈管研究に加えて、小児循環器領域の継続した研究と若手研究者の育成に寄与したことが評価され今回の受賞となりました。
■受賞者コメント(細胞生理学分野 横山詩子 主任教授)
小児循環器学を志す者として故 高尾先生のお名前を冠した賞をいただいたことは身に余る光栄です。同時に、60歳未満の研究者に贈られる今後の活躍を期待される賞であることから、身の引き締まる思いです。これまでご指導下さった先生方、共に研究をしてくださった教室員、大学院生、医学部生の皆さんに厚く御礼申し上げます。今後も一層研究を推進できるよう精進してまいりますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。