2023年7月29日、本学看護学科 こども看護学領域の鈴木征吾助教が一般社団法人日本私立看護系大学協会2023年度研究助成事業「看護学研究奨励賞」を受賞されました。
この賞は、看護学に関し、優れた研究を行った者に対し、その功績をたたえ、さらなる向上発展を奨励することを目的としたもので、鈴木助教が国際学術誌で公表した英文原著論文が優れた研究論文として選出されました。
【受賞論文タイトル】
Impact of respite care on health-related quality of life in children with medical complexity: A parent proxy evaluation
【掲載誌?DOI】
掲載誌:Journal of Pediatric Nursing
DOI:https://doi.org/10.1016/j.pedn.2022.07.009
■看護学科 鈴木 征吾 助教の受賞コメント
近年、日常的に人工呼吸器管理や経管栄養などのケアを必要とする医療的ケア児が急増しています。医療的ケア児の家族は、片時も子どものそばを離れられない場合があり、家族が一時的にケアを離れて休息するレスパイトケアの重要性が指摘されてきました。今回、レスパイトケアを子どもに及ぼす影響という視点で捉えなおし、健康関連QOL尺度を用いて解析した結果、看護師によるケアによって家族の付添なしに障害児通所施設や学校へ通えることが、医療的ケア児の自律性や社会性、友人関係に関するQOLの向上と関連することが示唆されました。この研究によって、障害児通所施設や学校における看護師配置の根拠となり、子どもの成長発達に合わせた支援体制の構築に繋がることが期待されます。