2023/07/01
看護学科 社会貢献

中学生の「総合的な学習の時間による職場訪問」受け入れ実施

 2023年5月16日(火)、5月30日(火)、6月8日(木)に、阿部幸恵看護学科長、伊藤綾子准教授ほか看護学科教員協力のもと、職場訪問の受け入れを実施いたしました。

 各校とも当日は、大学キャンパスにある第一看護学科棟に来学し、阿部看護学科長による「医師や看護師という職業や医療を取り巻く環境について」と題した講義の後、体験学習を行いました。体験学習では、高機能シミュレータを用いて、心拍数や脈拍、瞳孔の確認、生徒同士で血圧測定をし合うなど実践的に学びました。また、生徒さんからの事前質問に丁寧に答え、学びを深めました。

<静岡県駿東郡小山町立小山中学校2年生6名を受け入れ(5月16日)>
 同中学校では、キャリア教育の一環として社会体験研修を計画、職場や教育等の現場を見学することで将来の職業に役立つ調査?学習を目的に訪問したいと申し入れがありました。

20230516-1.jpg
阿部学科長の講義を聞く生徒さんたち
20230516-2.jpg
高機能シミュレータで瞳孔の対光反射を観察する様子
20230516-3.jpg
車椅子の使用方法を学ぶ様子

看護学科 阿部幸恵学科長からのコメント
 6名の生徒さんたちは、全員、将来医療者を目指したいという希望をもって訪問されました。私の方から看護が職業となり、また、学問として確立するまでの歴史を説明させていただき、現在の看護師の幅広い活動の場についても説明させていただきました。病院だけでなく、企業、地域、海外と活動の幅の広さには、それまで彼らが抱いていた病院で、医師のサポートをするという看護師のイメージを大きく変えたものとなったようです。私の説明後には、生徒さんたちが事前に考えた質問に回答しました。彼らの質問は、医療者になるために必要な資質能力、中学生の時にどのような勉強をしておいた方がよいのかなど具体的なものでした。また、うれしいことに、 貴校に入学するためには、どのような高校への進学がよいですかなど本学に興味をもっている質問もありました。積極的に質問する中学生の姿からこちらが元気をもらった時間となりました。

<愛知県丹羽郡扶桑町立扶桑北中学校3年生7名を受け入れ(5月30日)>
 同中学では、持続可能なまちづくりプロジェクトを主題にSDGsを視野に入れて、生徒それぞれがテーマを決めて追及学習を行っており、今回「健康と福祉」に関心を持つ生徒から訪問したいと申し入れがありました。

20230530-1.jpg
阿部看護学科長の講義を聞く生徒さんたち
20230530-2.jpg
生徒同士で血圧測定方法を学ぶ様子
20230530-3.jpg
アンビューバックを使って酸素吸入をしている様子

看護学科 阿部幸恵学科長からのコメント
 SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」を探求し、将来医療系を希望する生徒さんたちが訪問してくれました。看護学とは、看護師の幅広い活躍の場、看護師になるための進路について説明させていただき、その後、事前に生徒さんが準備した質問に答える形で進めさせていただきました。今回の生徒さんたちは、本学が中高生の職業インタビューを積極的に受けているのはなぜか、コロナウイルスが5類になったことで変わったことやそのことに対する考え、世界では「医療格差」が大きな課題だか、どのようなことを行えば格差が少なくなるかなどかなり医療の問題を深くとらえての質問を用意されていました。このように主体的に探求する学習をしてきた生徒さんたちに本学看護学科が選んでもらえるような学科にしていきたいという思いがこみ上げてくるような中学生との交流でした。

<愛知県大府市立大府中学校3年生4名を受け入れ(6月8日)>
 同中学では、修学旅行の機会を利用して自分たちで立てた計画をもとに、将来の生き方や関心のある職場や研究機関を訪問し、自分の生き方や今後の進路選択に生かすことを目的に、看護師に関心を持つ生徒から訪問したいと申し入れがありました。

20230608-1.jpg
阿部看護学科長の講義を聞く生徒さんたち
20230608-2.jpg
新生児シミュレータを抱っこする様子
20230608-3.jpg
聴診器で心音やお腹の音を聴く様子

看護学科 伊藤綾子准教授からのコメント
 訪問した生徒さんには、看護を学ぶ方法の一部として、使用しているシミュレータに触れるなどの体験をしてもらいました。シミュレータは、身体に何らかの異常があるなどの、実際には表現が難しい患者の状態に合わせた観察方法を学べることを紹介しました。シミュレータの瞳孔に光を当てて、対光反射を確認したり、いくつかの部位で脈拍の拍動を触知したり、聴診器を使用して呼吸音や腸蠕動音の観察を体験してもらいました。血圧測定ではコロトコフ音の聴取にも挑戦し、体表面で様々な観察が行えることに興味を持ってもらえた様子がうかがえました。観察のための看護技術や、身体内部に起こっていることを観察した情報からこれから起こりうることを予測するための専門的知識を学んでいくという説明を真剣に聴く姿に、今回の体験が今後のさらなる学びのきっかけとなればと感じました。

このニュースに関するお問い合わせ

学校法人中国体彩网 企画部 広報?社会連携推進室 03-3351-6141(代表)

※中高生の「総合的な学習の時間(総合学習)」受け入れの取り組みについて詳細はこちらをご覧ください。

ページトップ