2023年5月10日(水)に、大学病院シミュレーションセンターの冷水育助教と救命救急センターの内田康太郎講師の協力のもと、宮城県岩沼市立玉浦中学校3年生4名が来訪し、受け入れを実施しました。
同中学校では、総合的な学習の一環として、3年間を通したキャリア学修を行っており、3年次に職場訪問学習を実施しています。今回、医療職を目指す生徒が本学にて直接話を聞き、体験したいと申し入れがありました。
当日は、西新宿キャンパスの教育研究棟(自主自学館)にあるシミュレーションセンターで行いました。はじめに冷水先生から「医師や看護師という職業や医療を取り巻く環境について」と題した講義の後、救命救急センターの内田先生も加わり、体験学習を行いました。高機能シミュレータを用いて、心拍数や脈拍の確認、骨折したときの応急処置方法やAEDの使い方などを実践的に学びました。最後に生徒さんからの質疑応答に丁寧に答え、学びを深めました。
■参加した生徒からのコメント
私はこの学習を受けるまでは、医師が中心となって患者さんを支えているのかと思っていましたが、たくさんの医療職全員が協力して支えていると聞いて、チーム医療の大切さを深く知りました。他にも、いろいろな体験で、あまり見たことのない道具をじっくり見れたり、質問など明るく教えてくださり、楽しく思い出に残る体験をすることができました。ありがとうございました。
<冷水先生からのコメント>
はじめに、「病院で働いている職種をあげてみよう!」と問いかけたところ、3~4の職種しか出てきませんでした。まだまだ、中学生には「医療職」といっても、医師、看護師程度しかイメージが無いようです。そこで講義では、病院には様々な専門職がいること、それぞれの専門性をもって患者さんを支えていること、チーム医療の重要性などをお話しさせていただきました。いろいろな体験の場面では、高機能シミュレータの性能にとてもびっくりしている様子がうかがえました。
応急処置の体験では、「できるようになったら役立つと思う応急処置はありますか?」と尋ねたところ、「血が出たとき」「捻挫」「AED」との返答でしたので、止血法や固定法、意識のない人がいたときの対応、おまけとして「蛇に咬まれたときの対応」を実施しました。医療職を目指している生徒らしくとても熱心に取り組まれていました。
最初は緊張した様子でしたが、帰る際には元気に手を振って次の訪問先に向かっていきました。
<内田先生からのコメント>
キャリア教育は職業体験を通して働くことや学ぶことの意義を考え、進路決定や学習の動機づけにすることや、自分らしい生き方について考えることを目的としているそうです。
今回は医療に興味のある4名の中学生がいらっしゃいました。はるばる宮城から、本病院をキャリア学習の場所に選んでくださいました。 皆さん緊張されていましたが、徐々に硬さもほぐれ、医療体験も積極的に実施されました。質問の時間も活発で、熱心にメモを取っていました。 終始礼儀正しいところがとても印象的でした。
午前中のみの学習でしたが、医療職についての理解や、今後の進路選択の一助となれば幸いです。
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