2022年12月18日、本学看護学科の鈴木 良美 教授が、第11回日本公衆衛生看護学会学術集会優秀演題賞を受賞されました。
この賞は、学術集会の全演題から優秀演題を選定し表彰するもので、鈴木教授らの発表した演題「入院を拒否するCOVID-19の陽性者への熟練保健師による支援技術」の新規性などが評価され、受賞となりました。
■看護学科 鈴木 良美 教授の受賞コメント
優秀演題に選定していただけましたことを大変光栄に思っております。保健所でのCOVID-19陽性者への支援でも、特に対応が難しい、入院が必要な状態にもかかわらずそれを拒否する陽性者への熟練保健師の技術を、質的記述的研究によって明らかにしました。現場の人たちからすると職人芸として見過ごされがちな技術に焦点を当てたものでした。特に印象的だったのは、インタビューで困難事例について伺ったところ、熟練保健師は対象を「困難な人」とは捉えておらず、その人をありのままに見ることを大切にしていたことでした。「困難な人」は援助者側が創り出すものではないかと考えました。COVID-19のパンデミックにおいて住民の命を護るために行われた保健所保健師の活動を見える化できるよう、今後も取り組んでいきたいと思います。