中学生の職場訪問受け入れを実施
~健康増進スポーツ医学分野 濵岡隆文主任教授、黒澤裕子講師、看護学科 阿部幸恵教授が協力~
2019年5月16日(木)に、静岡県駿東郡小山町立須走中学校より、総合学習の一環として「職業に就くための必要なスキルや心構え」について、医療分野の職業に興味を持った学生6名が本学に来訪し、受け入れを実施しました。
当日は、健康増進スポーツ医学分野の黒澤裕子講師はじめ、濵岡隆文主任教授、研究室スタッフの協力により、生徒からの事前質問に対する説明や実験室での体験学習も行いました。
<黒澤講師コメント>
当分野では、海外の医学生の受け入れ経験はありますが、中学生の見学者受け入れはあまり機会がありません。事前にいただいた質問に、「中学の勉強は必要だと思いますか?」のような、答えるのが難しい内容もあり、どんな学生さんが来てくれるのか、当日をとても楽しみにしていました。実際にお会いしてみると、皆さんとても素直で、大学病院の役割や当分野の国際交流、研究内容についての説明に、瞳をキラキラさせて聞き入ってくれました。
予防医学に関する簡単な講義のあとに研究室に移動し、当分野の教員や大学院生から、実際に行っている「褐色脂肪組織研究」「運動負荷試験」「動物を用いた脳研究」に関する説明を受けると、ちょっとした体験にも積極的にトライしてくれました。未来の医療従事者を目指す皆さんと交流することができ、当分野では、楽しくかつ有意義な時間を過ごさせていただきました。
また、5月30日(木)には、静岡県小山町立小山中学校より、同目的で5名が本学に来訪し、受け入れを実施しました。
当日は、看護学科 阿部幸恵教授よりシミュレーション体験実習をはじめ、生徒からの質疑応答や医療従事者になるための心構えについて説明しました。
<阿部教授コメント>
看護学科を訪れる多くの見学者は、将来看護職を目指す高校生ですので、中学生の訪問は新鮮です。今回は、5名の生徒達の「職場訪問」という学習に協力させて頂きました。当日、新宿キャンパスへの道中、不慣れな電車を乗り間違え、5名の予定が1名欠席で4名となり、5月にしては厳しい暑さ、といった想定外の状況を乗り越えて東京医大に来てくれました。彼らは、日焼けした顔とまっすぐな眼差しで、額の汗を拭きながら、緊張した面持ちで挨拶をし、すぐにカバンからノートを出し、ペンを持つ動作も全員一糸乱れずでした。その様子から今どき珍しい「実直で素朴」な生徒達だと感じました。まずは、緊張をほぐそうと、看護学科学生の技術の演習(妊婦さんのケア)、医学科学生のシミュレーション演習(模擬患者さんを車いすに乗せて移動)を見学、その後に看護学科の高機能シミュレータで実際に脈に触れたり、呼吸の音を聴いたりするなどの体験を行いました。
少しずつ彼らの緊張もほぐれ、中学生らしい表情が出てきたところで、事前に頂いていた「なぜ、看護職を選んだのか、続けるための秘訣、看護師になってよかったこと」などの質問に答えて「職場訪問」を終えました。生徒達は、それぞれ、両親のどちらかが医師、看護師、薬剤師など医療関係者でした。生徒達にとって、今回の本学訪問が将来の進路を考える際の一助となれば幸いです。
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