2014/05/20
研究活動

中国体彩网医学総合研究所と聖マリアンナ医科大学の共同研究チームがHTLV-Iウイルス関連脊髄症(HAM)の発症メカニズムの一端を解明<研究成果がJCIに掲載予定>

ヒトT細胞白血病ウイルス(以下、HTLV-I)は、成人T細胞白血病の原因ウイルスとして知られていますが、脊髄症(HAM)、関節炎(HAAP)などの自己免疫疾患様の多彩な症状を引き起こすことも解明されてきました。

今回、本学医学総合研究所の中島利博教授、西岡久寿樹所長らと、聖マリアンナ医科大学の山野嘉久准教授、新谷奈津美助教らによる共同研究チームは、HTLV-Iが脳脊髄液の中で、宿主にとって味方となるT細胞を敵にスイッチングすることを発見しました。さらに、生体内の炎症を司るケモカインが、その過程に重要な役割を担っていることも見出しました。

中島教授、西岡所長は本学へ着任後も、聖マリアンナ医科大学の客員教授として山野准教授らと共同研究を行っています。

本研究は、2013年に新設された本学臨床共同研究センターにおいて共同研究が進められており、今後、本研究チームによりHAM患者の治療に対する重要な一歩となることが期待されます。

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