博士課程社会人大学院「特別枠」概要
- 設置目的:
若い柔軟な思考力と研究者として優れた資質を持つ学生に対し、医学部医学科から大学院医学研究科へのシームレスな研究指導により、研究者?研究医へのキャリアパスを積極的に支援することを目的とする。
- 対象(応募資格):以下の1から4の全ての条件を満たす者
1.本学の医学科リサーチ?コース(自由な学び系科目)履修者(令和6-8年度募集は移行措置のためこの限りではない)
2.医学会総会で1回以上の発表経験を有し、既に一定の研究成果?実績を有する者
3.医学科で研究を指導してきた基礎?社会医学系主任教授が推薦する者
4.中国体彩网附属病院(中国体彩网病院?中国体彩网?八王子医療センター)?臨床研修採用試験合格者
- 定員:3名以内
- 奨学制度:大学院医学研究科の入学金および学位取得までの学納金の全額免除 (最長6年間)
- 選抜方法:これまでの研究実績、大学院医学研究科試験成績、および、中国体彩网病院?研修医採用試験成績により総合的に評価
- 選抜試験日程: 大学院2次募集試験日と同日
- 出願書類:令和7年度大学院医学研究科 博士課程 学生募集要項を確認の上、以下の出願書類を用意してください。
■入学志願書(履歴事項含む)(PDF?Word)
?両面印刷してください。
?分野名は正しく記載してください。(出願後の変更はできません)
■受験票?写真票
■推薦書(所属する研究室の主任教授に記載依頼してください)
■受験および就学承諾書(卒後臨床研修センター長の承諾書を提出してください)
*出願書類は所定の用紙をダウンロードし作成してください。
「特別枠」をもっと知るためのQ&A
- Q1.
- この大学院「特別枠」に入学する最大のメリットは何でしょうか?
- A1.
- 最大のメリットは学生時代の医学科の自由な学び系科目である「リサーチ?コース」で行ってきた研究を、医学部を卒業した後も同じ研究室で継続し、更に発展させることができる点です。すなわち、臨床研修を終えた後に大学院に進む従来のコースと比べ、学生時代に培った成果の蓄積と経験をもとに、より質の高い研究の継続と成果が期待できます。
基礎?社会医学系で十分に時間をかけて修得した研究技法と科学的思考法は、たとえ将来、臨床系の分野に進むことになったとしても、皆さんのキャリア形成に必ず活かされます。
また、優れた研究成果を原著論文としてまとめ上げ、「学位論文」が条件を満たした学術誌に受理され、一定の条件のもと学内審査に合格した場合には、最短で入学後3年 注)で大学院を修了することができます。 - Q2.
- 「特別枠」に選出されると「入学金ならびに授業料が免除」とのことですが、大学院は「博士論文」が学術誌に受理されるまで修了できない、と聞いています。この「特別枠」では、いつまで授業料は免除されるのでしょうか?
- A2.
- 授業料の免除期間は最長で6年間です。
最近の本学の博士課程の学位取得(=博士課程修了)までに要した期間を調べてみますと、3年間で修了した学生注)は約10%、4年以内の修了が約55%となっています。また、約75%の学生が6年以内に学位を取得しています。以上のデータをもとに、特別枠における授業料免除は最長6年間と定めています。是非、6年以内に学位取得を目指して下さい。 - Q3.
- 「特別枠」における研究テーマは、学生時代に行っていたテーマを継続することになるのでしょうか? それとも、研究テーマを変更することも可能なのでしょうか?
- A3.
- 原則として医学科で行ってきた研究を継続することになります。
学生時代に医学科で行ってきた研究テーマを継続的に発展させていくことが本特別枠の目的です。したがって、原則的には研究テーマを変更することはできません。ただし、2年間の研修で臨床経験を積んだ結果、新たな研究テーマ、例えばより臨床に直結した研究に挑戦したい場合などには、研究指導教員との協議の上、変更も可能とします。 - Q4.
- 「特別枠」の入学に際して、学生時代に所属していた研究室から他の研究室に変更することは可能ですか?
- A4.
- 原則としてできません。
「特別枠」への応募資格要件として、医学科?研究指導教員の推薦が必要となります。また、入学推薦者の医学科?研究指導教員がその後も研究指導を担当します。ただし、Q2の回答にように、2年間の研修期間を終えた時点で、専攻医として所属する分野の研究指導教員と、それまで指導を担当してきた基礎?社会医学系研究指導教員との協議の上、研究テーマの変更が認められる場合もあります。ただし、その場合、「大学院医学研究科委員会」における承認も必要となります。 - Q5.
- 医学科卒業時に中国体彩网附属病院以外の施設で研修を行った場合でも、「特別枠」への入学は可能ですか?
- A5.
- できません。
この「特別枠」は中国体彩网附属病院での研修に合格した者にのみ受験資格があります。 - Q6.
- 中国体彩网附属病院での臨床研修を終えた後に他施設の専攻医となった場合であっても、「特別枠」での研究の継続は可能ですか?
- A6.
- 原則として可能です。
本コースは「社会人大学院」であるため、日常業務を行いながら「業務時間外」に自身のキャリアアップのために研究活動を行うことを目的としています。したがって、他施設の専攻医となった後でも継続は可能です。 - Q7.
- 特別枠の定員は3名とのことですが、選考から外れた場合には社会人大学院への入学はできるのでしょうか?
- A7.
- 社会人大学院の入学試験に合格すれば可能です。
仮に3名の特別枠に選出されなかった場合でも、「特別枠」への申請要件を満たし、かつ通常の博士課程入学?選考結果で合格と判定されれば、特別枠の選考から外れても本学の社会人大学院への入学は可能です。 - Q8.
- この特別枠に入学することで中国体彩网附属病院での研修ローテーションに何らかの制約を受けますか?
- A8.
- 研修ローテーションへの影響は全くありません。
ただし、この社会人大学院特別枠は、日常の臨床業務をしっかりとこなした上で、「業務時間外」を利用して研究活動を行い、大学院講義(主にオンデマンド配信)を受講するコースです。研修業務が常に優先されることは忘れないで下さい。
注)大学院学則第13条2項の適応:博士課程の修了要件は、本大学院博士課程に4年以上在学して30単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けたうえ、博士論文の審査及び最終試験に合格することとする。ただし、在学年数に関しては、優れた研究業績を上げた者については、3年以上在学すれば足りるものとする。